水素吸入

水素吸入療法とは、専用のチューブを使って鼻から水素を吸って取り入れる療法です。水素が”活性酸素”を取り除く働きを持つということが分かってから、急速に研究が進みました。多くの研究論文が発表され、生活習慣病や神経系の病気に加え、炎症性のものまで幅広く効果を期待できることが分かっており、水素吸入療法を行っている医療機関も増えてきています。

悪玉活性酸素（ヒドロキシラジカル）を取り除くことで、様々な不調に対して効果が期待できるとともに、”サビない身体づくり”を目指します。

地球上の生物は酸素の中で生きるため、酸素から生まれる毒、「活性酸素」を体内で解毒除去（抗酸化）できるように進化し生命を維持してきました。

人は呼吸をするとき、吸い込む酸素の２％が体内で活性酸素になります。しかし活性酸素の過剰な生成や、通常あってはならない場所での生成は、体内システムのバランスを崩し、様々な病態へとつながると考えられています。

活性酸素は一般的に４種類に分かれ、一日に細胞当たり10億個発生すると言われています。

過剰な活性酸素（ヒドロキシラジカル）は健康な細胞を傷つけ「免疫力」「血管」「血液」にもダメージを与えてしまいます。

水素に注目が集まっている理由としては、やはり水素が持つ「還元力」です。水素は、酸素と結合することで「水」へと変化し、汗や尿等で体外へ排出されます。特に非常に酸化力が強い悪玉活性酸素であるヒドロキシラジカルと結合し、免疫機能として必要な活性酸素には反応しないという性質があります。

そのため悪玉活性酸素が原因となりうる疾患はすべてに有効性が期待できるということです。

広範囲の有効性が期待される水素ですが、水素分子そのものに副作用はないということが論文で発表されており、当院で行う水素吸入療法は安全に行っていただくことが出来ます。